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このテーマで書きたいなぁ、と思いつつ結構時間が経ってしまっていたのですが、やっと重い腰を上げて書いています。
今日、ある会社の方とお打ち合わせをしたのですが、その際に「弊社の働き方」みたいなテーマになりまして、少し自分の言葉で言語化をしてみました。 御打ち合わせ先の会社もリモートワークなどの新しい働き方に慣れておられる会社様だったので、私もオブラートに包まず、ストレートにお話ししてしまいました;;
ちなみに前もあるきっかけでこの内容を書いていたら、リモートワークのベストプラクティスのような内容になってしまったので、それはまた別の機会に。
今からお話しするのは私の会社(www.N.Inc)のお話しです。となれば少し私自身のお話もしておきましょう。
私はここ数年間はずっとリモートワークで働いてきました。前々職は入ったタイミングからリモートワークで同僚ともほとんど会わず仕事をしていましたし、前職はリモート化を進めるような立場でフルリモート環境の構築をしていました。
ということで、一定の慣れがあるということは確実にあります。リモートワークを享受するサイドも、提供する(構築する)サイドの経験もありますので、比較的 良いところ、痛いところはわかっているつもりです。
この辺りの経験を基にしたベストプラクティスのような記事は時間を見つけて書いているのでまたの機会に預けるとします。
私が考えることを一言にすると 正直どうでもいい (自由) に尽きます。
ちょっとネガティブなイメージがあるのですが、この手の話題は本当にどうでも良いのです。
弊社の人事原則のページにはこう書かれています。
ちなみに詳細には「最大のアウトプットを出せることを何よりも大事に考えています。その人が最高のパフォーマンスとアウトプットが出せるのであれば、勤務地や勤務時間について一切制限をしません。もっとも、税務上の問題がなければ海外での勤務でも構いませんし、週休4日でも、フルリモートワークでも構いません。」と書かれています。
また弊社のフィロソフィーの一つもご紹介します。
詳細には「年齢、性別、信仰、その他のバックグラウンドは一切気にしません。意味がない慣習的なファクトよりも、私たちはあなたの「仕事」と「パーソナリティ」を大事に考えています。と書かれています。
私が採用する上で(組織を作る上で)大切にしていること、思っていることを、少しずつ噛み砕いてご説明しましょう。
たまにTwitterとかで呟いていたりするのですが、その人の基本情報と呼ばれるものは価値を生み出さないと考えています。
例えば年齢。年齢が高くてもヤバイ人はいますし、年齢が若くても落ち着いた素晴らしい人もいます。 中途の方でバリバリの方もいらっしゃれば、大学生でも同じくらいのアウトプットを出している人もいます。
なのでどうでも良いのです。基本的に何歳だろうと気にしません。 (ちなみに聞いてしまうと自然と思考がフィルターされてしまうので、相手から言われた以外では聞きません。)
あとは性別。こちらは過去のツイートを見つけたので貼っておきます。
何というか、精神的/自認的な性別というのは性格と同様にClassify出来ないと思ってる
— Naoki Shirahige 白髭直樹 (@_naonosuke) December 23, 2019
書いたとおりで、性別なんて存在しないと思っているので、もはや必要な情報とも思っていません。
他にも信教や、性的指向、もはや興味は何もない。言われたら聞きますが、別に知りたくもないです!笑
(蛇足ですが「LGBTQに配慮してます!」と言ってるのって、どんな価値があるんですかね?すごい気にしてるじゃないですか!って思います。)
続いて働き方のお話しです。弊社は働き方の制限は何もありません。これから作る気もありません。
弊社ではどこで働いてもいいし、いつ休んでも構いません。
ちなみに今週の打ち合わせでよく御社の夏休み(お盆)はいつですか?と聞かれるのですが、それに対する回答は「おそらく各々が好きに休んでいます」です。
私も映画の公開日だからという理由でよく金曜日は休みます。(やっぱり初日に見たいですよね) そういう意識の低さを大事にしたいと思っています。
休みの申請とかはナンセンスだと思っていますし、管理も大変なので勝手に休んでくれ、と思っています。
ここまでくるとゆる過ぎる!という声が出そうですが、その代わり大切にしている概念が2つあります。
アウトプットとオーソリティです。
私が自由な働き方を作りたい1番の理由が、一人一人の生産性を最大にし、最大のアウトプットを生んでもらうということです。
先ほどの話も、細かく話すと「(休むことで、あなたがベストな環境を作れるのなら)自由に休んで良い。」となります。
例えば朝から夜まで働いて、1日休んで、また朝から働いて・・というような集中型がそのかたのベストなら、それでよいのです。
オフィスが最大のアウトプットが出せる環境なのであれば出社してもらいたいし、自宅がベストなら自宅にいましょう、海外がよければ旅でもしながら働いてください、とそういう話です。
出社が必要な会社も、社員全員が出社することでアウトプットが上がるのであれば、私は良いと思っています。しかしそうでないのなら、わざわざアウトプットを会社の規則で縛ってどうするの?と思っています。
簡単に言えば権限です。
自由な働き方を実現しようとすると出てくるのが「XXさんがいないから仕事が進まない!」というようなブロッキングだったり、相互のコミュニケーションの時間が合わないなどです。
しかし、これはオーソリティを与えていないから起きるのだと思っています。
弊社では「プロフェッショナル採用」を掲げています。
私の考え方として、それぞれに与えられる権限を最大にすることで、マネジメントコストを下げて、それぞれに還元することができる、というのがあります。
会社のなかで見えないけど高く付いているコストセンターは「マネジメントコスト」だと思っています。
それを極限までゼロにできる人材を採用することで、その分報酬としてリワードしたり、働き方というところでリワードできると考えています。
同時に、それぞれが持つ権限が高いのでお互いにブロックしあう仕事が減って、結果仕事の効率化に繋げることができます。
「XXさんに確認しなきゃ!」という仕事を減らせるのです。 確認しなきゃというのは権限がないから起きるのであって、もとからその人が判断できればその会話は起きえないということです。
弊社はどちらかと言えば制作会社・コンサルティング会社ですので、基本的にお客様の成功が私たちの成功という考え方です。
サービスを作る上でも大事にしていますし、サービスのカスタマイズも結構承っています。 お客様の課題を解決するためにオリジナルでプランやサービスを作らせていただくこともあります。
ただ、マネジメントサイドとしてはそれだけに固執せず、メンバーも第一という考え方をしています。 メンバーの精神状態・健康状態を悪くさせるべきではないですし、プレッシャーを感じ過ぎるものいけないと思っています。
お客様も第一ですが、私たちも第一です。(決してお客様は神様ではありません。)
両方を第一にできる方法を考えるのがマネジメントの仕事です。 別の人をアサインするなり、私が入るなり、色々なことを考えて対応しています。
よく色々な福利厚生を打ち出している会社が多くありますが、それは最低限のパーソナルを担保した上に存在すべきものと思っています。
何が言いたいかというと十分な給与報酬を設定していないなら、福利厚生よりもそれを優先すべき。働き方がパーソナル(個人が最低限必要とする心の余裕や時間)を侵食しているなら、それを福利厚生でごまかさずに改善すべきということです。
社員を第一と考えた環境を作った上で、福利厚生を提供していくべきだと考えています。
(意外と福利厚生を作ると、働く環境をごまかせてしまうものです。)
ちなみにですが弊社では福利厚生を用意していません。まだまだ弊社の給与報酬は平均値より高くないですし、もっと直接的に還元できる領域が多いと考えています。
最後に弊社のフィロソフィーをご紹介して終わりにしましょう。
事業成長の "速さ" は大事ですが、それによって誠実さを失ってはいけません。邪悪な慣習は断固として踏襲せず、社内外問わず適法かつ誠意を持った事業活動を行います。常に明日のことを重要に考え、着実な成長を目指します。
年齢、性別、信仰、その他のバックグラウンドは一切気にしません。意味がない慣習的なファクトよりも、私たちはあなたの「仕事」と「パーソナリティ」を大事に考えています。
何事に対しても常に積極的な投資をします。例えば、お客様に最高のエクスペリエンスを提供できるのであれば積極的なリソースの投資を行ったり、高いパフォーマンスが出せるのであれば、良い仕事環境への投資は惜しみません。
まずは私たちが、常にワクワクしていること、健康でいること、生きていることが楽しいと思えることが何よりも大事です。素晴らしいプロダクトは素晴らしい精神状態から生まれると考えています。
また、当社での働き方についてもご紹介します。(ウェブサイトからのコピペですみません!)
当社は働く一人一人が、常に最高のパフォーマンスを出せる環境を用意したいと考えています。当社の特徴的な働き方についてご紹介します。
当社の取締役を含め、各セクションの意思決定者は全員、何らかの言語でプロダクトを開発した経験があります。意思決定者と常に同じ目線でディスカッションができる体制があります。
当社はどのセクションにおいてもプロフェッショナルを探しています。高いスキルをもつプロフェッショナルのみに絞ることで、高い権限を渡せる環境をつくっています。
最大のアウトプットを出せることを何よりも大事に考えています。その人が最高のパフォーマンスとアウトプットが出せるのであれば、勤務地や勤務時間について一切制限をしません。もっとも、税務上の問題がなければ海外での勤務でも構いませんし、週休4日でも、フルリモートワークでも構いません。
当社の創業者2名は世間がリモートワークについて理解が深まる前から、リモートワークを実現してきました。その中で、オフィス出社におけるメリットやデメリット、逆にリモートワークのおけるメリットやデメリットについて、体現的な経験を持っています。これは会社として「働き方自由」を掲げる上で大きく重要なファクトです。